仕事の撮影に、ずっと自分のiPhoneを使っていました。
iPhone 16です。
車のレビュー撮影ではピンマイクをつないで、ライブハウスの撮影では内蔵マイクで録っていました。
先日、専用のカメラを買いました。
DJIのOsmo Pocket 4です。マイクも合わせて、10万円ほどになりました。
正直、かなり悩みました。
なので、なぜ買ったのかを書いておこうと思います。

この記事で分かること
- 自分のスマホを仕事の撮影に使うと、何が起きるか
- 画質ではないところで機材を選んだ理由
- 10万円を「元が取れる」と判断した考え方
画質に不満はありませんでした
先に書いておくと、iPhone 16の画質はとてもきれいです。
「スマホだから画質が足りない」と思って買い替えたわけではありません。
実際、これまで納品してきた動画の多くはiPhoneで撮ったものです。
困っていたのは、画質ではないところでした。
自分のスマホを仕事で使う、6つの問題
やってみて分かったのは、こういうことです。
1. 撮影中に電話や通知が入る
これが一番きついです。
いいテイクの途中で着信が入ると、そこで止まります。
2. ストレージが埋まる
動画のデータは大きいです。
1日撮ると、あっという間に容量が減ります。
3. バッテリーが減って、連絡手段としても不安になる
撮影で使えば、当然バッテリーは減ります。
すると、帰りの連絡手段としてのスマホまで危うくなります。
撮影機材と連絡手段が同じ、というのがそもそも無理があったと思っています。
4. 長時間撮ると発熱して止まる
特に夏の屋外です。
本体が熱くなって、撮影が強制的に止まります。
先日も真夏の屋外で撮影がありましたが、こういう日は本当に困ります。
5. 仕事のデータとプライベートのデータが混ざる
写真アプリの中に、クライアントの素材と家族の写真が並びます。
整理が面倒ですし、管理としても良くありません。
6. クライアントの前でスマホを構えるのが、どうも締まらない
最後はこれです。
技術的な問題ではありません。見え方の問題です。
お金をいただいて撮影に来ているのに、取り出すのがスマホ。
相手が何も言わなくても、こちらが気になります。
頼む側からすれば、「スマホで撮るのか」と思う瞬間があってもおかしくない。
そう考えると、ここは早めに解決しておきたい部分でした。
Osmo Pocket 3ではなく、4を選びました
迷ったのは、ひとつ前のモデルであるOsmo Pocket 3です。
他社製品ではなく、同じシリーズの新旧で迷いました。
値段を考えれば、3という選択も十分ありました。
決め手は2つありました。
1. 本体にストレージが入っている
microSDカードがなくても撮影できます。
地味に聞こえるかもしれませんが、これは大きいです。
カードを忘れた時点で、撮影は成立しません。
現地に着いてからカードがないと気づいても、どうにもならない。
特に遠方の撮影だと、買いに行くだけで時間が飛びます。
「万が一そうなっても撮れる」という状態を作れるなら、その差額は払う価値があると思いました。
2. 新しいほうの性能を取った
もうひとつは単純です。
これから何年も使う道具なので、性能が上がっているほうを選びました。
マイクは、本体と同じDJIのものを選びました。
Mic Mini 2です。
これは連携のしやすさが理由です。
メーカーを揃えておくと、現場で悩む場面が減ります。
撮影中に機材のことで手が止まるのが、一番もったいないと思っています。
10万円を「元が取れる」と判断した理由
10万円は、個人事業主にとって小さい金額ではありません。
かなり悩みました。
それでも決めたのは、使う場面が多いと思ったからです。
- いまの案件の撮影で使う
- ショート動画の撮影でも使える
- Vlog形式の撮影にも向いている
- 自分の活動記録を残すのにも手軽に使える
機材は、値段より稼働率で考えるようにしています。
年に1回しか使わない10万円の機材は高いです。
でも、毎回の撮影で使うなら、1回あたりの負担はどんどん下がっていきます。
今回は後者だと判断しました。
もうひとつ、こういう考え方もしました。
スマホを撮影から解放できるということです。
撮影中も連絡が取れる状態を保てるのは、こちらの都合だけの話ではありません。
現場で急な連絡が入ったときに対応できるかどうかは、仕事の進み方に関わります。
屋外用に、NDフィルターも足しました
本体とは別に、もうひとつ小さい買い物をしました。
可変NDフィルターです。3,000円ほどでした。
NDフィルターというのは、カメラ用のサングラスのようなものです。
レンズの前に付けて、入ってくる光の量を落とします。
なぜ光を減らすのかというと、明るすぎる場所では映像が不自然になるからです。
屋外の日差しが強いと、カメラはシャッタースピードを速くして明るさを調整します。
すると動きのブレが減りすぎて、カクカクした見え方になります。
車が走るところを撮ると、ここが特に出ます。
NDフィルターで光を落としてやると、シャッタースピードを落とせるので、 自然なブレのある映像になります。
今回買ったのは「可変」タイプで、回すと濃さを変えられます。
明るさに応じてフィルターを付け替えなくていいので、現場で手が止まりません。
車のレビュー撮影は、日差しがかなり強い日によく当たります。
なので、念のため一緒に買っておいた、というのが正直なところです。
ただ、不安もあります
使う前から言うのもなんですが、付け外しには不安があります。
車のレビューは、屋外だけで終わりません。
試乗になれば車内に移りますし、店内で撮ることもあります。
屋外用のフィルターを付けたまま室内に入ると、今度は暗くなりすぎます。
つまり、移動のたびに付けたり外したりが発生します。
そして一番怖いのが、外し忘れです。
マグネット式なので着脱そのものは速いはずですが、 撮影に集中していると、こういうところを忘れます。
ここは実際に使ってみないと分かりません。
運用でカバーできるのか、それとも面倒で使わなくなるのか。
そのあたりも含めて、次回の記事で正直に書こうと思います。
まとめ|使ってみた話は、また書きます
今回買ったのは、この4点です。
- DJI Osmo Pocket 4(本体)
- DJI Mic Mini 2(ワイヤレスマイク)
- バッテリー内蔵の三脚グリップ
- 本体の保護ケース
- 可変NDフィルター
まだ現場で使い込んではいないので、使用感については改めて書きます。
期待しているのは、画質が良くなることではありません。
撮影に集中できる時間が増えることです。
そこがどう変わったかを、次回の記事で答え合わせしようと思っています。
撮影の現場でどんなことをしているかは、こちらに書きました。
→ 撮影5時間で13本|移動を含めると、まとめ撮りは丸一日の仕事です
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